長石(カリ長石・ソーダ長石)の用途|永大化学

長石(カリ長石・ソーダ長石)の用途と選定|永大化学

長石とは

長石は、地殻を構成する主要な鉱物のひとつで、主にカリウムやナトリウム、カルシウムを含むアルミノケイ酸塩鉱物です。
窯業では陶磁器やガラスの製造において非常に重要な原料として広く使用されています。焼成時に他の原料との融合を促進するフラックス(融剤)として機能し、製品に滑らかな表面と光沢を与える役割を担います。
特に釉薬の調整には欠かせない存在であり、焼成温度や製品の質感に大きな影響を与えます。
産地によって化学組成や融点が異なるため、用途に応じた適切な選定が重要です。
当社では、カリ長石、ソーダ長石、石英混合型など多種多様な長石を取り扱っており、お客様の製造工程や最終製品に合わせたご提案が可能です。

長石の用途別ソリューション

ガラス(容器・板・断熱材)

低鉄・均一組成の長石が、容器・板ガラス、ガラス繊維の耐久性と化学安定性を支えます。アルミナ供給とアルカリフラックスで溶融挙動を安定化。

陶磁器(タイル・衛生陶器・食器・電気用磁器)/釉薬・フリット

焼成温度を下げ、緻密で安定したガラス相を形成。タイル・衛生陶器・食器からエンゴベ・フリットまで、K/Na比と粒度で最適化します。

砥石用ビトリファイド結合材

粘土・長石・フリットを基にした“ビトリファイド結合材”に。耐熱・剛性・多孔性のバランスを設計し、研削熱とチップ排出を両立。

塗料・樹脂・ゴム・接着・シーラントの機能性フィラー

白色・低鉄の微粉長石は耐擦傷性・化学安定性・レオロジーを改善する機能性フィラーとして実績多数。

溶接棒(被覆剤)

被覆アーク溶接棒の被覆原料に。カリ長石はアーク安定化とスラグ形成に寄与するK源として伝統的に採用。

家庭用クレンザー向け研磨材

石英より優しい“ソフト研磨”に。長石ベースのクレンザーは光沢面を傷つけにくい特長があります。

長石/化学分析(参考値)

用途
推奨タイプ
重要指標
推奨粒度
備考
ガラス(容器・板・繊維)
低鉄K/Na長石
Fe₂O₃低、Al₂O₃安定、K/Na比
200メッシュ〜
ガラス組成に合わせK/Na調整
タイル・衛生陶器
カリ長石中心
焼成収縮・白色度、K₂O
200メッシュ〜
焼成温度低減と強度・緻密化
釉薬・フリット
Na長石/カリ長石
溶融温度・透明性、Na/K
200〜325メッシュ
低温域はフリット併用も
砥石結合材
長石+粘土
軟化点・流動性
200メッシュ
フリット併用で結合設計
塗料・樹脂・ゴム
微粉長石
白色・低鉄、D50数μm
5–20μm級
耐擦傷性・レオロジー改善
溶接棒被覆
カリ長石
K供給・化学安定
200メッシュ〜
アーク安定・スラグ形成に寄与
クレンザー
長石微粉
モース硬度6、粒度均一
<50μm
ソフト研磨材
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