酸化第二銅(酸化銅・CuO)|釉薬・陶磁器用の銅系着色原料
酸化第二銅(酸化銅・CuO)とは
酸化第二銅は、銅と酸素からなる金属酸化物で、化学式はCuOです。
「酸化銅(II)」「黒色酸化銅」「ブラック酸化銅」などと呼ばれることもあり、一般的には黒色から黒褐色の粉末です。
釉薬や陶磁器の分野では、主に銅系の着色原料として使用されます。少量の配合でも色調に影響しやすく、基礎釉や焼成条件によって発色が大きく変化することが特徴です。
なお、「酸化銅」という名称には、酸化第二銅(CuO)だけでなく、酸化第一銅(Cu₂O)が含まれる場合があります。このページでは、主に酸化第二銅(CuO)についてご案内します。
「酸化銅(II)」「黒色酸化銅」「ブラック酸化銅」などと呼ばれることもあり、一般的には黒色から黒褐色の粉末です。
釉薬や陶磁器の分野では、主に銅系の着色原料として使用されます。少量の配合でも色調に影響しやすく、基礎釉や焼成条件によって発色が大きく変化することが特徴です。
なお、「酸化銅」という名称には、酸化第二銅(CuO)だけでなく、酸化第一銅(Cu₂O)が含まれる場合があります。このページでは、主に酸化第二銅(CuO)についてご案内します。
酸化第二銅の主な特徴
銅系の着色原料として使用される
酸化第二銅は、釉薬、陶磁器、タイル、ガラス、ほうろうなどの着色原料として使用されます。
特に、緑色や青緑色の釉薬、織部釉、銅赤釉などに用いられる代表的な銅化合物の一つです。
特に、緑色や青緑色の釉薬、織部釉、銅赤釉などに用いられる代表的な銅化合物の一つです。
焼成雰囲気によって発色が変わる
酸化第二銅は、窯内の酸素量によって発色が変化します。
酸化焼成では緑色や青緑色系、還元焼成では赤色や紅色系の発色に使用されます。ただし、同じ酸化第二銅を使用しても、釉薬の組成や焼成条件によって色調が異なるため、事前の試験焼成が必要です。
酸化焼成では緑色や青緑色系、還元焼成では赤色や紅色系の発色に使用されます。ただし、同じ酸化第二銅を使用しても、釉薬の組成や焼成条件によって色調が異なるため、事前の試験焼成が必要です。
基礎釉の組成によって色調が変わる
酸化第二銅の発色は、長石、珪石、石灰、亜鉛、バリウム、アルカリ成分など、基礎釉を構成する原料の種類と配合によって変わります。
透明感のある緑色、青みを帯びた緑色、濃い織部色、黒緑色など、同じ酸化第二銅でも基礎釉によって異なる表情になります。
透明感のある緑色、青みを帯びた緑色、濃い織部色、黒緑色など、同じ酸化第二銅でも基礎釉によって異なる表情になります。
配合量によって釉調にも影響する
酸化第二銅は着色だけでなく、配合量によっては釉薬の溶け方、流動性、光沢、表面状態などにも影響する場合があります。
過剰に配合すると、色が濃くなり過ぎるほか、釉流れ、発泡、ピンホール、表面荒れなどが生じる可能性もあるため、段階的な試験が必要です。
過剰に配合すると、色が濃くなり過ぎるほか、釉流れ、発泡、ピンホール、表面荒れなどが生じる可能性もあるため、段階的な試験が必要です。
酸化第二銅の主な用途
緑釉・織部釉
酸化第二銅は、酸化焼成による緑色系釉薬の着色原料として使用されます。
代表的な用途の一つが織部釉です。基礎釉の組成、酸化第二銅の配合量、焼成温度、施釉厚などによって、明るい緑色から深い濃緑色まで色調が変化します。
代表的な用途の一つが織部釉です。基礎釉の組成、酸化第二銅の配合量、焼成温度、施釉厚などによって、明るい緑色から深い濃緑色まで色調が変化します。
青緑色・トルコ青系の釉薬
釉薬の組成によっては、酸化第二銅から青緑色やトルコ青系の発色を得られる場合があります。
アルカリ成分、珪酸分、アルミナ分などのバランスによって発色が変わるため、希望する色調に合わせた基礎釉の調整が必要です。
アルカリ成分、珪酸分、アルミナ分などのバランスによって発色が変わるため、希望する色調に合わせた基礎釉の調整が必要です。
銅赤釉・辰砂釉
酸化第二銅は、還元焼成によって赤色系の発色を得る銅赤釉や辰砂釉にも使用されます。
銅赤系の発色は、還元の開始時期、還元の強さ、焼成温度、保持時間、冷却条件などの影響を受けやすく、緑色、赤黒色、紫紅色などが混在する場合もあります。
安定した発色を得るためには、釉薬の組成だけでなく、窯の状態を含めた焼成条件の管理が重要です。
銅赤系の発色は、還元の開始時期、還元の強さ、焼成温度、保持時間、冷却条件などの影響を受けやすく、緑色、赤黒色、紫紅色などが混在する場合もあります。
安定した発色を得るためには、釉薬の組成だけでなく、窯の状態を含めた焼成条件の管理が重要です。
タイル・陶磁器製品の着色
タイル、食器、花器、装飾陶器、建築用陶磁器などの釉薬着色にも使用されます。
製品の用途に応じて、発色だけでなく、釉薬の耐久性、表面状態、焼成後の色差なども確認する必要があります。
製品の用途に応じて、発色だけでなく、釉薬の耐久性、表面状態、焼成後の色差なども確認する必要があります。
化粧土・下絵・装飾用途
酸化第二銅は、化粧土、下絵、装飾用の着色原料として使用されることもあります。
使用方法によっては色むらやにじみが生じることがあるため、素地、上掛け釉、焼成条件との組み合わせを確認してください。
使用方法によっては色むらやにじみが生じることがあるため、素地、上掛け釉、焼成条件との組み合わせを確認してください。
酸化焼成と還元焼成による発色の違い
焼成条件 | 主な発色例 | 確認するポイント |
酸化焼成 | 緑色、青緑色、濃緑色、黒緑色 | 基礎釉の組成、配合量、焼成温度、施釉厚 |
中性から弱還元 | 緑色、赤褐色、紫色などが混在する場合がある | 還元の開始時期、窯内雰囲気、冷却条件 |
還元焼成 | 赤色、紅色、赤紫色、赤黒色 | 還元の強さ、保持時間、釉薬組成、冷却方法 |
上記は一般的な発色傾向です。
実際の色調は、使用する酸化第二銅の品質、粒度、配合量、基礎釉、素地、焼成設備などによって異なります。量産前には、実際の配合と焼成条件による試験を行ってください。
実際の色調は、使用する酸化第二銅の品質、粒度、配合量、基礎釉、素地、焼成設備などによって異なります。量産前には、実際の配合と焼成条件による試験を行ってください。
酸化第二銅を選ぶ際の確認事項
使用用途
釉薬、化粧土、下絵、タイル、ガラス、セラミックスなど、使用する製品や工程を確認します。
希望する色調
緑色、青緑色、濃緑色、銅赤色など、希望する色調をお知らせください。
色見本や現在使用している製品がある場合は、選定時の参考になります。
色見本や現在使用している製品がある場合は、選定時の参考になります。
焼成温度と焼成雰囲気
最高温度だけでなく、酸化焼成か還元焼成か、還元を開始する温度、保持時間、冷却方法なども発色に影響します。
基礎釉の組成
酸化第二銅は、基礎釉の組成によって発色が変わります。
可能な範囲で、使用している長石、珪石、石灰、亜鉛華、フリットなどの配合情報をお知らせください。
可能な範囲で、使用している長石、珪石、石灰、亜鉛華、フリットなどの配合情報をお知らせください。
純度・化学成分
用途によっては、CuO含有量、不純物、金属成分などの確認が必要です。
既存製品からの切り替えでは、現在使用している製品の仕様書や分析値があると比較しやすくなります。
既存製品からの切り替えでは、現在使用している製品の仕様書や分析値があると比較しやすくなります。
粒度・分散性
粒度や凝集状態は、釉薬中での分散、色むら、沈降、表面状態などに影響する場合があります。
使用する混合設備や施釉方法も含めて確認してください。
使用する混合設備や施釉方法も含めて確認してください。
必要数量・荷姿・価格
酸化第二銅の価格は、製造元、グレード、純度、粒度、荷姿、購入数量、原料相場などによって異なります。
必要数量と希望する荷姿を確認したうえでお見積りします。少量購入をご希望の場合も、対応可能な製品があるかお問い合わせください。
必要数量と希望する荷姿を確認したうえでお見積りします。少量購入をご希望の場合も、対応可能な製品があるかお問い合わせください。
永大化学の酸化第二銅
SDS・仕様書について
酸化第二銅のSDS、仕様書、成分表などの資料については、製品ごとに提供可否を確認します。
お問い合わせの際は、次の内容をお知らせください。
・使用用途
・希望する製品または仕様
・必要な資料
・必要数量
・希望納期
既存原料からの切り替えをご検討の場合は、現在使用している製品名、メーカー名、仕様書などがあると確認がスムーズです。
お問い合わせの際は、次の内容をお知らせください。
・使用用途
・希望する製品または仕様
・必要な資料
・必要数量
・希望納期
既存原料からの切り替えをご検討の場合は、現在使用している製品名、メーカー名、仕様書などがあると確認がスムーズです。
よくあるご質問
酸化第二銅と酸化銅は同じものですか?
一般的な窯業原料として「酸化銅」と呼ばれているものは、酸化第二銅(CuO)を指すことが多くあります。
ただし、酸化第一銅(Cu₂O)も酸化銅の一種です。購入時には、化学式、製品名、外観、仕様書を確認してください。
ただし、酸化第一銅(Cu₂O)も酸化銅の一種です。購入時には、化学式、製品名、外観、仕様書を確認してください。
酸化銅(II)と酸化第二銅は同じものですか?
同じものです。どちらも化学式CuOで表されます。
酸化銅(II)は銅の酸化数を示す名称で、酸化第二銅は従来から使用されている名称です。
酸化銅(II)は銅の酸化数を示す名称で、酸化第二銅は従来から使用されている名称です。
酸化第二銅は何色の釉薬に使用できますか?
酸化焼成では緑色や青緑色系、還元焼成では赤色系の釉薬に使用されます。
ただし、発色は基礎釉、配合量、焼成温度、窯内雰囲気などによって変わります。
ただし、発色は基礎釉、配合量、焼成温度、窯内雰囲気などによって変わります。
織部釉に使用できますか?
酸化第二銅は、織部釉の緑色を得るために使用される代表的な着色原料です。
希望する色調によって適切な配合量が異なるため、少量ずつ添加量を変えた試験をおすすめします。
希望する色調によって適切な配合量が異なるため、少量ずつ添加量を変えた試験をおすすめします。
食器用の釉薬に使用できますか?
酸化第二銅を使用したという理由だけで、食器用途への適否を判断することはできません。
基礎釉、配合量、焼成状態、釉薬の耐久性などを含め、最終製品で必要な安全性や溶出性を確認してください。
基礎釉、配合量、焼成状態、釉薬の耐久性などを含め、最終製品で必要な安全性や溶出性を確認してください。
酸化第二銅と炭酸銅は同じ配合量で置き換えられますか?
同じ重量での単純な置き換えはできません。
酸化第二銅と炭酸銅では銅の含有割合が異なるため、銅量を換算し、試験焼成によって調整する必要があります。
酸化第二銅と炭酸銅では銅の含有割合が異なるため、銅量を換算し、試験焼成によって調整する必要があります。
少量で購入できますか?
最小購入数量や荷姿は製品によって異なります。
必要数量をお知らせいただければ、対応可能な製品があるか確認します。
必要数量をお知らせいただければ、対応可能な製品があるか確認します。
酸化第二銅の価格はいくらですか?
価格は、製品のグレード、純度、粒度、製造元、荷姿、数量、原料相場などによって異なります。
必要な仕様と数量を確認したうえでお見積りします。
SDSや仕様書はありますか?
製品ごとに確認のうえ、提供可能な資料をご案内します。
必要な資料名と使用用途をお問い合わせ時にお知らせください。
必要な資料名と使用用途をお問い合わせ時にお知らせください。



